トップに戻る2002年1月コトリトキPFA概要ピアノ教室コンサートサロンHOME






追放されたジョナサンは光に包まれた2匹のカメモに出会います。
そして異世界へと連れられてきたジョナサンは、そこで長老カモメのチャンに教えを受けます。



・・・ここには彼と同じ考えを持つカモメたちがいた。彼らの一羽一羽にとって、生活の中で最も重要なことは、 自分が一番やってみたいことを追求し、その完成の域に達することだ。

 そしてそれは空を飛ぶことだった。人生には、食うことや、争うことや、権力を奪いあったりすることなどより、はるかに大事なことがあったんだと、そうはじめて気づくようになるまでに、カモメたちはどれだけ永い歳月を経てこなければならなかったことか。

「わたしたちはここで学んでいることを通じて、つぎの新しい世界を選びとるのだ。もしここで何も学びとることがなかったなら、次の世界もここと同じことになる。それはつまり、乗り越えなきゃならん限界、はねのけるべき鉛の重荷が、もとのままに残ってしまうことなんだ」

 チャンの語るところによれば、瞬間移動の秘訣は、まずジョナサン自身が自分のことを、 限られた能力しか持たぬ哀れな存在と考えるのをやめることにあった。たかだか1メートルあまりの翼長とせいぜい飛行地図に書きこめる程度の飛翔力しか持たぬカモメの肉体に心をとらわれるな、というのである。そしてさらに本来の自己は、まだ書かれていない数字が限界をもたぬごとくに、限りなく完全なるものであり、時間と空間を越えて、いかなる場所にも直ちに到達しうるのだと知れ、とチャンは説くのだった。

 そして或る日のこと、ジョナサンが目を閉じ、精神を集中してなぎさに立っていると、不意になにかが心にひらめき、彼はこれまでチャンが何を言いつづけてきたかを一瞬のうちにさとった。「そうだ、本当だ!おれは完全なカモメ、無限の可能性をもったカモメとしてここに在る!」





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